「留学やワーキングホリデーで韓国に行くけど、みんなどこに住んでるの?」
「どうやって探したらいいかわからない!」
初めて渡韓する方には、「部屋が見つからなかったらどうしよう…」と不安になります。
韓国では日本と違った部屋の種類や賃貸システムがあるので、慣れるまでが大変!
そこで、韓国在住経験のある私が韓国の住宅事情をお伝えします!
※記事内の韓国ウォンは【10ウォン=1円】で換算するとイメージしやすいです。
韓国での住まい探し
留学やワーキングホリデー・就職などで、一人暮らしをする場合、大きく4つの方法があります。
寄宿舎・学生寮
大学の語学堂に留学される方限定の方法ですが、各大学に設置されている寄宿舎に入ることができます。寄宿舎は大学内や近くに建てられていることが多く、一人部屋か二人部屋、設備によって金額が変わります。
基本的には10週~学期ごとの入居になりますが、夏期・冬期などの長期休みに開かれる外国人用コースでは3~4週でも寄宿舎を解放している大学もあります。
同じ大学内の友人を作りやすいのはメリットですが、二人部屋の場合、相手によってはストレスを感じる場合もあります…。
ちなみに私の友人が梨花女子大の寄宿舎にいましたが、大学内の坂の上にあって、毎日通学が大変そうでした(笑)
場所:大学内や周辺
探し方:大学への入学・留学手続き時に申込み等
コシウォン(고시원/考試院)
韓国は超学歴社会で入試なども過酷であることは日本のニュースでも取り上げられるほど有名ですが、このコシウォンは受験や試験に向けて勉強に集中したい人のための「勉強するためだけの部屋」です。
そのため、2~3畳程度の部屋いっぱいにベッドと机があるだけ。安いところだと窓もないことも結構あります。一般的にはトイレ・シャワーが共同で、食事がでるコシウォンもあります。
勉強に集中するための部屋なので、音楽や通話禁止のコシウォンも…。
今回紹介する中では一番安く短期間だけの入居もできるので、短期留学で寝に帰るだけ・他の家を探す期間だけ等の方には節約になります。
みんな勉強しているので、他人との交流はあまりありません。
場所:大学周辺
探し方:大学周辺で「고시원」と看板があるところで直接交渉・大学でも紹介有
ハスク(하숙/下宿)
ハスクとは日本語で言うと下宿で、大学周辺に多くあります。
日本で下宿というと親戚や知り合いの家の一部屋を借りて生活するイメージですが、韓国ではどちらかというと学生寮に近いタイプで、トイレシャワー共同の一部屋を借り、大家さんが朝晩の食事を提供してくれるところが多いです。
私も1か月程度住んだことがありますが、10畳程度の広さで家具付き(テレビは無し)・朝晩2食付き45万ウォンでした。トイレ・シャワー共同で、空いていればキッチンも使っていいよとは言われていました(結局、外食ばかりで使わなかったけどw)。
食事時間には下宿先の住民が集まってきて、日本人だと分かると結構話しかけてもらえるので、韓国語の練習になります(笑)
場所:大学周辺
探し方:大学周辺で「하숙」と看板があるところで直接交渉・大学でも紹介有
賃貸
韓国でも一般的なのはこの賃貸です。
ただ、日本とは違う賃貸契約で「チョンセ」「ウォルセ」というシステムがあります。
チョンセとは
契約時にまとまった金額を保証金として払うシステム。
月々の家賃を支払う必要はなく、契約終了時に保証金が全額返金されます。
以前は銀行の利率が良かったので成り立っていたシステムですが、ここ最近はチョンセを使う大家さんも減ってきたようです。
ウォルセとは
日本と同じように月払いで家賃を支払うシステムです。
契約時に、ある程度の保証金とその保証金の金額に応じた月額家賃を支払い、保証金は契約終了時に返金されます。
保証金が多いほど、家賃が安くなるのですが、月額家賃が払えない場合は保証金から引かれます。
ワンルームの場合、生活に必要な家具・家電付きが多いので、すぐに生活をはじめられるのがメリットですし、今回ご紹介した中では新しくてきれいな物件が一番見つけやすいので、予算に問題なければ一番おススメです。
例)
チョンセの場合:約8000万ウォン
ウォルセの場合:保証金 3000万ウォン・月額家賃30~80万ウォン場所:各地
探し方:不動産屋等
これだけは絶対!!内見チェックポイント
不動産屋や代理店で家を決める方も多いと思いますが、必ず実際に見て決めてください。
写真がかなり加工されていたり、お湯が出なかったり、鍵が壊れていたりなんてこともあります。
特に古い建物の場合、タンクのお湯を使い切るとしばらくお湯が出なくなるところもあります。韓国の冬はかなり寒いので、冬に水シャワーなんて無理です…(実際にハスクに住んでるとき途中で水になったりした…)
逆にオンドル(床暖房)が暑すぎて冬なのに蒸し風呂みたいになることもあります。コシウォンやハスクなどは短期間での引っ越しも可能ですが、賃貸になると契約期間によっては引っ越せず、しばらく我慢の日々を送ることも…。
なので、絶対に直接 物件を見て判断してください。
契約期間は?
シャワーはお湯が出るか
オンドル(床暖房)の調整はできるか
家賃に光熱費は含まれているか
部屋の設備(テレビ・家具など)
鍵はついているか
門限はないか
周囲の環境はどうか
韓国の住宅事情・日本との違い
韓国では、勤務先が準備してくれた2LDKのビラ(日本でいうアパート)に同性の日本語教師2名でルームシェアしていましたが、他にもハスクに1か月だけ住んだこともあります。
日本の住宅と大きく違うのは下記の点です。
◆2重窓
冬の寒さ対策で保温効果と防音効果があります。
◆トイレとシャワーは一緒
いわゆるユニットバスのようなものですが、狭い家だとシャワーを浴びるとトイレ(と洗濯機)が濡れる距離に配置されています。
そう、シャワー浴びてる自分の目の前がトイレだったりします。
友人曰く、「濡れたら拭けばいい」とのこと。
韓国生活に慣れていない日本人的には気になるポイントNO1ですなんですが、皆さん、徐々に慣れていきますwちなみに、自宅で湯船につかる習慣はないので、バスタブがない家も多く、あっても物置になっていたり…もったいない…
◆ベランダではなくサンルーム
韓国は大気汚染や寒さ対策として、ベランダが窓に囲われているサンルームになっています。
洗濯物を外で干すと埃で汚れたりする(そもそも干すところはないけど)ので、基本的に部屋の中か、サンルームで干していました。
冬場はオンドルがきいていて、さらに乾燥しているので、めちゃくちゃ早く乾きますw
◆オンドル(床暖房)
基本的にどこでもあります。賃貸の場合は部屋単位で温度調整できますが、ハスクやコシウォンだと一括管理なので、冬はユデダコ状態になることもしばしば…。
まとめ
今回は留学やワーキングホリデー・就職などで、一人暮らし用の住宅事情をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
住む場所にかける予算は様々ですが、数年単位で滞在するのであれば賃貸のワンルーム、短期なら友達も作りやすいハスクがおススメです。
ぜひ自分に合った部屋を見つけて、韓国ライフを楽しんでください!
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